沿革

1.研究会設立の経緯

 「工学系数学基礎教育研究会」は2005年3月,齋藤三郎先生(群馬大工)と柴雅和先生(広島大工)の呼び掛けにより,全国工学系学部に所属する数学教員の教育・研究に関する情報交換と教育の質的向上を目的として発足した.現在登録会員数は約120大学230名程度であるが,工学系組織に所属する数学教員は日本数学会会員の約1/3近くになることから,潜在的に日本の大学数学教育と数学の理論・応用研究の主要な役割を担う集団を代表している.

2.活動概要

 定期的な活動として,春と秋の年2回の日本数学会の定例会合において,各回のテーマに沿った講演と討議,運営に関する会議をもっている . また,研究会世話人および有志を中心とした活動として,工学系数学基礎教育アンケート調査(2009~2012) を実施し,その結果をもとに現在科研費プロジェクト「新しい工学系数学基礎教育のための Calculus 教科書作成」(2013~2017)および「新しい数学基礎教育のための Precalculus 教科書作成」(2016~2019)に取り組んでいる . さらに、令和元年より「大学数学基礎教育質保証改革推進委員会」(2019~)を設立して標準教科書の普及やカリキュラムの改善等を目的として活動を開始した .

3.会員情報交換

 会員間の連絡は「数学通信」(日本数学会)に研究会の案内と活動報告を掲載する他,メーリングシステムによって連絡・情報交換を行っている.今回,Calculus 教科書作成プロジェクトにおいて科学研究助成基金を受けた機会にHPを開設し,情報公開と会員への新たな連絡手段になることを期待している

4.歴代世話人名簿 (○印は代表)

4/2005~3/2008 ○柴 雅和(広島大工),

4/2008~3/2010 ○栗山 憲(山口大),藤本一郎(金沢工大),
          水町龍一(湘南工科大),渡辺秀司(群馬大工)

4/2010~3/2012 ○藤本一郎(金沢工大),水町龍一(湘南工科大),
          渡辺秀司(群馬大工),柳 研二郎(山口大工)

4/2012~3/2014 ○柳 研二郎(山口大工),藤本一郎(金沢工大),
          青木 茂(拓殖大工),渡辺雅二(岡山大環境理工)

4/2014~3/2015 ○柳 研二郎(山口大工),藤本一郎(金沢工大),
          青木 茂(拓殖大工),渡辺秀司(群馬大工),
          早田孝博(山形大工)

4/2015~3/2019 ○青木 茂(拓殖大工),柳 研二郎(山口大工),
          藤本一郎(金沢工大),渡辺秀司(群馬大工),
          早田孝博(山形大工)

4/2019~    ○渡辺秀司(群馬大工),青木 茂(拓殖大工),
          柳 研二郎(城西大理),藤本一郎 ,
          早田孝博(山形大工),本田あおい(九州工大)